【ワーケーション 導入】費用・コスト面の注意点
ワーケーションの導入により、海外や自然豊かな場所で休暇を楽しみながら仕事もするワークスタイルに注目が集まってきています。
ワーケーションはテレワークとも違う様々なコストが発生しますが、どのような費用が発生するのか、注意点はあるのかなどを確認してみましょう。
ワーケーションの導入にかかる費用について解説
ワーケーションには日常的な業務以外に発生するコストがあり、テレワークよりも考慮すべき費用がいろいろあります。具体的なワーケーションにかかる費用の代表例を挙げていきます。
移動費・滞在費
場所にもよりますが、自宅から滞在先までの交通費と滞在先のホテルやウィークリーマンションの滞在費用が発生します。
移動費用の平均相場は、以下の目安で見積っておくと安心です。
- 日本国内で高速バスを使用:数千円程度
- LCCなどの格安飛行機:1万円~2万円程度
- 海外への渡航:3万円~10万円程度
滞在費も期間に依存しますが、一泊あたりの平均は下記が目安となるでしょう。
- カプセルホテル・ゲストハウス:2,000~5,000円程度
- ビジネスホテル:4,000~1万円
- 旅館・高級ホテル:1万円~
また、海外でAirbnbを使ったり東南アジアのような物価が安い国で滞在したりするなら、1泊数百円~数千円でそれなりの品質の宿を予約することもできます。
食費
ワーケーションの宿泊先に左右される場合があります。
例えば、キッチン付きのウィークリーマンションのようなところを選べばテレワーク同様に自炊で節約できますが、現地の食事を楽しみたい場合はいつもより食費が多くかかります。また、現地の物価が安い国や滞在先であれば、普通に生活している中での節約も難しくありません。
どのくらい物価が違うのか事前に把握しておくと安心でしょう。
通信費
現在では、ホテルやAirbnbの宿泊先でインターネットが使える場所がほとんどです。ただし、一部ネットが有料なケースやホテル内の回線が遅い場合は、モバイルWi-Fiの準備が必要なこともあります。
モバイルWi-Fiの平均相場は月額4,000~7,000円、大容量の格安SIMなどを契約する場合は3,000~7,000円くらいで契約可能です。
観光費用・ビザの更新費用
ワーケーションの醍醐味である休暇で発生する観光費用や海外で長期休暇をするなら、ビザの更新費用が必要なケースが考えられます。
観光費用は自分が何をするのかによって変動しますが、一般的には1~5万円くらいを準備しておくと満喫できるでしょう。ビザの更新期間にかかる費用は通常5万円+手数料となっています。
ワーケーションの導入時にコスト面で注意すべきこと
ワーケーション導入はとても魅力的に映りますが、その反面、コスト面で注意すべきことも発生します。具体的なワーケーション導入に発生するコストには何があるのか見ていきます。
セキュリティ対策
リモートで仕事をする際にもっとも優先すべきはセキュリティ面です。特に個人情報などを扱う場合は、セキュアなWi-Fiや有線LAN、VPNなどの導入が欠かせません。
社員のセキュリティ意識喚起や、宿泊・滞在先での盗難防止対策も欠かせません。
- カフェなどのFree Wi-Fiにつながない
- 必ずセキュアなWi-Fiのもとで業務を行うように設定・ルール作りをする
- セキュアなVPNの導入 など
セキュリティ対策の実施、対策にかかる費用の確保をしっかり行っておきましょう。
運用コスト
業務をリモートで行うための業務形式の変更や提携先との調整などにかかるコストが発生します。
テレワーク導入企業であればそこまで変化はないですが、全くの0から導入となれば直接的なコストとはならずとも、潜在的なコストが発生することは意識しておきましょう。
生産性担保
ワーケーションは休暇も含むため、社員の生産性を維持するための工夫が必要です。
特に海外滞在をしている場合、通信が不安定、周辺環境による精神的な変化などの問題が含まれます。安いホテルに滞在すると、壁が薄くて生活音ですら気になり集中できないなど、生産性に影響を与える可能性もあります。品質に関わる最低限のコストは惜しまないようにしましょう。
上記のように、直接的な金額には現れないコストがワーケーションには含まれています。
会社PCを持ち出して自宅や滞在先で作業する、というシンプルな手法のままだと、会社自体に危険なリスクが発生してしまう可能性が否めません。注意点は最低限必ず意識しておきましょう。
ワーケーションのコストや注意点を理解して満喫しよう!
ワーケーションにかかる費用とコスト面で注意すべきポイントについて解説しました。
社員に休暇を楽しんでもらいつつ、仕事を両立できるワーケーションは導入する企業も増えています。コスト面やそれに付随する注意点をしっかりと意識する企業がほとんどなので、ワーケーションを受け入れるリゾート・屋外施設運営ではコスト・セキュリティ・通信環境の整備が求められます。
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